白内障とは

白内障とは、眼の中の水晶体が濁って、光がその奥の網膜に届きにくくなり視力が低下する疾患です。多くは加齢による白内障で、年齢とともに罹患率は高くなります。

白内障の症状は?
  • 視界が全体的にかすむ
  • 視力が低下する
  • 光をまぶしく感じる
  • 暗いときと明るいときで見え方が違うなど

原因の多くは加齢によるものですが、その他アトピー性、先天性、外傷性、ぶどう膜炎などによる併発性、ステロイド薬使用による薬剤性などもあります。

白内障の症状

白内障の治療は、生活に支障をきたす程度になった場合、
手術治療を行うことが一般的です。

白内障の治療

手術の流れとして、濁った水晶体を超音波を使って破砕吸引し、水晶体嚢を残して、 その中に眼内レンズを挿入します。ほとんどは、局所(点眼あるいはテノン嚢下)麻酔で 約10分程度の手術になります。手術中、手術後、ほとんど痛みを感じることはないと思います。
私はこれまでに、白内障手術は住友病院眼科、大阪大学医学部付属病院眼科、公立学校共済組合近畿中央病院などで15年にわたり、多数の患者様の手術をしてまいりました。

15年以上にわたる執刀実績

眼内レンズは通常単焦点で、白内障手術後も眼鏡が必要になることが多いですが、 患者様によっては、保険適用外ではありますが、多焦点眼内レンズを選択することもでき、 手術後眼鏡を使用する機会を少なくすることも期待できます。

白内障手術は、眼科手術の中でも安全な手術の中に入ります、しかし1%以下の発生率ではありますが、後嚢破損、チン小帯断裂などにより眼内レンズが挿入できない場合、手術後の感染などで視力が低下、再手術が必要になる場合があります。また患者様によっては、60分程度の手術時間を要することがあります。
15年以上にわたる手術実績

日帰り手術の流れ

手術前検査

1 手術前検査

手術前検査

問診、視力、眼圧検査の上、診察室にて眼科検査を行います。 手術に同意いただいた患者様には、その後、同日、あるいは後日予約検査にて手術前の眼軸長、角膜内皮検査などの手術前検査、一般的な採血検査、全身疾患の問診、服薬内容、必要な場合には、かかりつけの内科医、あるいは当院から紹介をいたしますので、手術前に受診していただきます。 手術の説明、手術時に注意事項を確認いただきます。

手術当日~ご来院~

2 手術当日~ご来院~

手術当日~ご来院~

手術1時間半前には医院に来てください。 ※手術の順番によって来院時間、退院時間は異なります。来院時間を調節したい方は、遠慮なくお申し出ください。(ご希望に添えない場合もあります。ご了承ください。)

点眼・状態の確認

3 点眼・状態の確認

点眼・状態の確認

当日、来院後、手術前の点眼などの準備を行い、回復室にて待機していただきます。 散瞳薬(瞳を大きく広げる薬)や、抗生物質を何度も点眼し、準備を始めます。 来院されますと、受付後に血圧等を測定し、全身状態が落ち着いているかを 確認します。

手術

4 手術

手術

順番がまいりましたら、手術室に入室していただき、点眼麻酔・洗眼・消毒の上、 ドレープをかけ、手術を行います。

手術終了

5 手術終了

手術終了

手術は通常10分程で終了いたします。 消毒等、準備時間を含めて20~30分程度で退室いただき、回復室へご案内いたします。

術後の検診

6 術後の検診

術後の検診

手術終了後は、しばらく回復室にて休息の上、手術眼は眼帯の上、 ご帰宅していただきます。翌日、再診いただき、術後の状態を検査行い、 術後の点眼を開始していただきます。

手術後の生活について...

手術当日はお風呂には入らないでください。お食事の制限は特にありませんが、 翌日の朝食後に抗生剤を飲んでいただきます。 痛みなどの不安なことがあれば、ご遠慮なくもりむら眼科までお電話ください。

定期検診

7 定期検診

定期検診

手術後の状態により異なりますが、白内障手術の場合、 手術後翌日、2~3日後、1週間後、2週間後、4週間後程度の定期健診となります。 眼の状態が落ち着いた段階で、必要な場合には、眼鏡を新しくしていただきます。

数ヶ月から数年後に水晶体後嚢が混濁し、後発白内障をきたすことがあり、 その場合にはYAGレーザーにより後発白内障後嚢切開術を行います。 このレーザーは外来にて、点眼麻酔で、約5分で行なうことができます。

▲ ページトップへ ▲